ルーティーンを邪魔しない

今話題となっているのが、ラクビーのある日本代表選手のキック前の一連の動き。

「ルーティーン」
その選手のルーティーンはこんな風に説明されている。

「ボールを2回、回して地面にセットする。後ろに3歩、左横に2歩動く。腰を引いて右腕を胸の前に押し出し、両手を合わせて拝むような姿勢をとった後、8歩助走して蹴る。」

このルーティーンはゴルフなどの世界でもよく言われている言葉だ。

要するに、いつもと同じような準備を行い、プレーするということだ。
ルーティーンは心理学の裏づけがあるともいわれている。

私も現役当時は、ジャンプサーブを打つときに、この言葉の意味を知らずに自然とやっていたことを思い出す。

「チームメイトからボールをもらい、エンドラインから決められた距離をとり、両手でボールを持ち、床に2回バウンドさせる。
そして一呼吸してから、片手でボールを一定の高さに上げて、いつもの助走のタイミングでボールをヒットする。」

9人制バレーのサーブは2回チャンスが与えられるため、全力で打ったとしても、2回のうち1回、サーブインすることが出来る力を身につければいいわけだ。

そのため、いつもの調子を発揮するための自分なりのルーティーンが知らないうちに出来上がっていた。

ということは、これからプレーしようとする選手に対しての助言などは、その選手のルーティーンを無視し、結果的にその選手の力を発揮させていないことになる。

例えば、サーブをこれから打とうとする選手に対して、良かれと思って伝える「入れとけよ!」「コースを狙え!」「思いっきり打て!」などのアドバイスも、その選手のルーティーンを邪魔していることになる。

伝える必要があるなら、練習のときからその場面を想定して事前に選手に伝えることで、その選手のルーティーンは作られていくはずだ。

ルーティーンを邪魔しない、当たり前のことであるが、なかなかそれが実践できている人が少ない。

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